vol.12 死者からのメッセージ②~行方不明~

vol.12 死者からのメッセージ②~行方不明~
 
 
お盆が近いですね。
そして今日も暑い。
 
あなたも瞑想状態にはいって、幽界や霊界を見てみてください。
 
あ、見るというのは間違いですね。
感じてみてください。
 
かなり世界が近くなってるようにおもいませんか?
知らねーし!という声が聞こえてきそうね。
 
ちなみに、幽界はすぐ隣にあるという感覚です。
やはりお盆が近いからかな~。
ということで、死者からのメッセージ。
 
前回は私の舅からでしたね。
気になる方はvol4です。
 
 
今回は私の知り合いの話です。
 
彼のお母さまは、数年前にうつ状態になってしまいました。
 
なぜ、うつになったかというと、夫を亡くしたからです。
病気で天寿を全うされたのですが、寂しかったのでしょうね。
 
心のよりどころが無くなってしまったのかもしれません。
 
彼も、お母さまのことは気にかけて、できる範囲で実家を訪れていたようです。
 
「私は大丈夫だから」
 
と、いつも通りわがままを言うこともなく、
自営業でしたので少ない年金生活で暮らしていたようです。
電気代の節約に
食費の節約。
 
やがて生きるという気力を失ってしまったのでしょうか、ふらりと家を出ていってしまいました。
 
数週間後、近所の方が彼のところに連絡がきました。
 
 
母方の親戚に電話をしたり、友人に電話をしたり、警察に捜索願いをだしたり。
 
お母さまの手掛かりは見つからず、月日だけが流れていきます。
 
彼は、記憶喪失になって日本のどこかで働いている、とドラマのようなことを信じています。
 
 
 
ですが
私の目には、お亡くなりになり幽体となって現世にいる彼のお母さまが見えます。
 
これは、自分が死んだのを理解していないのでは、と思いましたが
 
 
いやいやこれは、わたしの妄想妄想。
 
 
彼の言うとおりお母さまは生きている。
と。
私も思うのですが、泥のついた汚れた姿で見えるよな~。
いえ、感じるよな~。
と思いながらも数年たっていきます。
 
 
7,8年たった頃でしょうか。
 
 
失踪期間が7年以上続くと、家庭裁判所に失踪宣言を申し立てて、行方不明者を法律上死亡したものとみなすことができる。
 
ということを私は知り、
 
「お母さまのことは、どうしているの?」
 
「もうあれから7年はたってるけれども、、、、」と彼はボソリと答えるだけ。
 
まだ仏壇を置くこともなく帰ってくると思っているようでした。
 
私も何もいわずに、じゃあね。
と別れ、こんなお盆が近い日の数年前に、それはやってきやのです。
 
というと、きゃーーー。
ですが、わたしは怖がりなので、このようなお勤めをするのは知り合いのみ。
そして、距離をたもって!
 
と口酸っぱい条件をだしています。
 
 
で、ある日ぼんやりしていると
 
三途の川がみえて、知らないおやじさんとおばさんが手を振っているのです。
 
サイズは「手のひら大」なので怖くないのですよ~、小人ですよ小人。
 
「え~とどちらさまですか?」とわたし。
 
「お母さんをみつけたから、△△に伝えてくれ!」
 
隣を見ると、失踪したはずの彼のお母さま。ちらっと見たことあったので、間違いなし!
 
「ええ~。もう三途の川の向こうじゃあないですか~、死んじゃってますよねー。探してるのに言えるわけないじゃあないですか!」
 
「見つけたって、息子にいうたらわかるから」
 
「いや~、自分で言ってくださいよー」と私。
 
「あいつは気がつかないから、あんたに頼んでるんや」
 
「ええ~。でも今、彼は何かの試験受けるとかで忙しいみたいだから。それ済んだらね。というか、いつかタイミングみたら言うから!そんな川べりにいたら不安定だから、もうちょっと上に上がっておいて!鬼も近くにいるから!」
 
「あんたが息子に言うまで、わしらはここから動かん!」
 
この頑固じじいと思ったが、さすがにそれは口にださずに、もう知らん!とおもい、チャンネルをぶちっときった。
 
が、お盆が近いから、無理やりつながってくる。
 
「もう人間関係壊れるから言いたくない」
とおやじさんにぼやくと
「大丈夫や!見つけた!っていうたらあいつはわかるから」
 
というのを、ひと月繰り返し、会うタイミングがやはりやってくるのです~。
 
もうその日は、小人のおやじさんが「まだか、まだか」とせっついてきて、今日は言うから!と押し問答をし、わたしは、ええいままよ!と口火をきった。
 
 
「あの~。お母さまのことなんだけれども・・・その亡くなったあなたのお父さんが『お母さんを見つけた!』といってまして。三途の川の向こう側のお母さまは、お父さんの横でニコニコ笑っていてね。これを伝えろと何度もお父さんがわたしに言うから、一応伝えておくね」
 
と、しどろもどろわたしが言うと
 
彼の目からはワッと涙がこぼれました。
 
そしてわたしは、付け加えました。
 
「亡くなられた方からのメッセージはタイムラグあるから、この三か月ほどで、現世からの何かの干渉があったと思うのだけれども・・・」
 
「うん。死んだ親父に・・・いままで頼んでなかったけれど、親父も探してくれと頼んだんだ」
 
と涙ながらいってました。
 
だから
 
おやじさんはお母さま、妻をみつけたときには、
やったーー!見つけたぞーー!
 
という勢いで私のところに来たのが理解できました。
 
 
 
私たちの「祈り」というものは、時空と境界を越えて、届くのだと思いました。
 
それから、彼とも何度もあっていますが、互いにあの時のことは、触れずです。
 
 
これはわたしの妄想の世界かも、ですが。
彼の心に何かの区切りがついたのなら、私の勤めもこれで終わりだな、と思いました。
 
が、
 
ある日、肩が重いな~~とおもい、vol.1で登場した咲ちゃんにマッサージをしてもらうことに。
 
すると
「一葉さん、あなたなに、長蛇の列の・・・なに、亡者をくっつけてるんですか!」
と。
 
「うん」とわたし。
瞑想状態になり見てみると、
「まじか、なに、この列!」
 
「はあー。上(霊界)となんの約束したんですか?」と咲ちゃん。
 
「え、何も、、、まさか、知り合いなら言葉を届けるのもありかな~」と思ったけれども。
 
「はい、契約成立してますね」
 
「えええええ、サインもハンコもついてない!」
 
「一葉さんの思いは届きやすいんだから、うかつに引き受けたあんたが悪い」
 
「どうしたらいい??」涙目のわたし。
 
「はあー。『無理ですから他の方のところに行ってください』と。交渉は自分でしてくださいよ」
と、咲ちゃんはピシリという。
 
「今は忙しくて出来ないから、できる人のとこに行ってください」
というと、え~という声とともに、亡者たちはどこかに行かれました。
 
ただ、私のアホなところが
 
「今は忙しいから・・・」と言ったこと。
 
今は割と暇・・・。
 
並ばれないように思考に注意が必要なお盆間近である。
 
ぴえん( ;∀;)