vol.1 Ⅰ:天使からの手紙を届ける~メッセージ~

こんにちは。
私の「光への道」を紹介したいと思います。いま尚、進行形です。
ちょっとエッセイ風にまとめてみました。

 

Ⅰ:天使からの手紙を届ける~メッセージ~


私の天使は仕事好き。

そしてとっても親切で、お節介。

あっちで困っている人がいるから、この言葉を届けてあげなさい。

という風に。


それはいつも急にやってきます。

私が行動するまでしつこく、いえ・・・粘り強く登場します。

それでも無視をし続けると、サインを読み取れる友人にまで言いにいきます。


ちなみに度々おみかけする私の天使は、ギリシャ神話の神様のような恰好。

布を片側からドレープ状でロングの服をきた、おじいさん。

白髪のロン毛に白髭の皺あり顔。うん、じいさんだなっていうお顔。右手に節のある杖をもち。

天使っていうか洋風の仙人。


ある日のこと、友人たちで集まっていると、急にふんわり雰囲気の鮎ちゃんが

「ねー。血管切れそうなほど喚いていて、唾がとんできそうな勢いで一葉ちゃん(私のこと)の神様?こんなに無視をしても大丈夫なの~?」

と。


「あ~~~」

心の中でわたしは、イヤな予感。汗がダラダラダラ。


「一葉ちゃんの胸に黒い扉があるね、開けてもいい?」

かわいく陽気な鮎ちゃんが私に尋ねる。


「う、うん・・・」

「はーい、開けちゃうよぉ」


胸の扉が開いたけれども特に変化なし。で、ほっ。

「うん?おかしいなー。一回下がってから上がってるからペレちゃんに言葉が届きにくいのかなー。目の前で直通にしよ」


 ひえ~~。

 スピリチュアルな仕事をしているだけに才能半端ねえ。


 うおおおお、確かに今まで、見えにくい設定にしていたのに、目の前にいる!

 

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 わたしの白いじいさんが。

 その後ろにもじいさんやら、おっちゃんやの集団がいるわいるわ。


 うおおおお。

 微笑まなくていいです。

 話しかけなくていいです。

 わたしは何も見えてません。


 ガシャンと扉を閉めるイメージを思わずしてしまった。


 すると一部始終みている鮎ちゃんが

 「あ、扉を閉めたね」

 とちょっぴり呆れ顔。


 先ほど扉のブロックを解除してもいいよー。と呑気だったが


 わーーーー。

 と使命のようなものが流れこんできそうなので、きっちりと扉を閉めた。


 わ、私は何もしりませんよ~。

 気づいていませんよ~~

 明後日の方をむいて、吹けない口笛をピィュ~と鳴らしてみる。


 わかっている。はいはい、わかっていますよ。


 親切な白いおっちゃん集団がこの人を助けてあげなさい。と、ターゲットもバッチリわかってますよ。


 普段まったく交流のない人なのに。


「この人だよ」


と見合い写真のようにチラチラと私がぼんやりした隙に映像を差し込んでくるのだから。


けれども、だ。


物理的な距離を天使たちは気にしないのがいけないと思う。

電車とバスにのって片道一時間。


あなたに、見えない世界からの言葉を渡しにきました。という人物が玄関先にいたら

「ノーーー!!!」怪しすぎるから門前払い。


うん、それが正しい判断です。絶対におうちに上げてはイケマセン。


その光景を想像するだけで、うぎゃーーと喚いて転げまわりたい。


相手の妙な目や、どうしたらいいの???と困る顔がちらつく。


このような、いてもたってもおられない私の心境を天使たちは総無視。


挙句の果てに私は

(このメッセージは間違っているのかも。間違った、ただの妄想を伝えにいくと世界の平和を乱すよね、やっぱり届けに行かないほうがいいよね、うんうん。そうそう、いかない方が平和平和。わたしに見えてるのは天使ではなくて通りすがりの仙人ということで・・・)と、自己完結する。


ブツブツという独り言を耳聡い友人の咲子がきっちりと拾うのがつらい。


「その辺にいる仙人なわけがないじゃあないですか!天使っていってるけれども、神様ですよ、どうみても。通りすがりの仙人と言われてアングリと口を開けてるじゃあないですか!」

こっちの友人はぐいぐいと迫ってくる。


(もう、同じ画像を共有できる友人たちがイヤ!スピの仕事してる二人の能力の高さが困る!あ、いや、この前のスピの施術ありがとう。本当に命がけでやってくれてありがとう。でも今はダメよ。そう、天使なんていってるけれども、私についてる6人の神様だって、こっちだって解ってるけれども認めるわけにはいかんのだよ!あ~でも咲ちゃの視線が辛い)


「あはははは・・・・・いつものギリシャ神話みたいな恰好の髪と髭が白くて、長くてボサボサで杖ついている・・・」


「はい。それだけ見えてたら上等です。もう4年は放置していますよね。杖を振り回して、自己アピールをいつまでさせてるんですか」


「うっ・・・だって、何をいってるのか解らないし・・・」

と逃げる。


白い集団がわたしの視線のちょいと上で盗み聴き。

あ、いやその聞いてらっしゃるから、言い訳をてんこ盛りに可哀想な振りも忘れずにする。

(うん、ここ大事よね)


「じゃあ、何を言ってるのか、聞いてあげるね♡」


(ノーーーーー!)


親切な鮎ちゃん!

心の扉のブロック解除もさくっと取っ払ってしてしまう鮎ちゃん、いえいえ、聞かなくてもいいよ~~~。でも、言葉に出しては言えない。


「うん?わからないなー言葉が。あ、私たちに言う必要はないと。ちゃんとわかってるはずだからっ!だって。とっても強い口調で言ってるよ~」


「あ~~ありがとう、な、なんだろうね~アハハハ」

と乾いた笑いのわたし。


「はあ~」

と、咲ちゃんが大きなため息ついて、鮎ちゃんに耳打ちする。


聞こえそうだけれども、私は御勤めしないのだ!


と、心に決めて二人とわかれて帰路につく。


つ、疲れた。

妙な芝居をして疲れた。自業自得である。


(やっぱりあの人にこの言葉を伝えろっていうやつだよね~。鮎ちゃんが心底心配してたからちょいと仙人風の神様、あ~、テンション上がらないから天使にしよ~。私の天使と向き合うか・・・)

電車のなかで呟くと、約束成立~という声がきこえてきたような。


(つづく)